どんな気持ちで書いたんだろう?

 

どれだけ頭を捻ってみたところで当時の記憶は思い出せない。

小学校の卒業文集を見返したのはある程度大人になってからだから。

 

書かれていたのは『プロバスケットボール選手』という12文字。

そして、そのときそこに佇んでいたのは、

そんなことが書かれているとは露知らず、

ただ少年時代の自分に魂を揺さぶられる1人のプロバスケットボール選手。

 

それまでの全ての頑張りが報われたような気がした瞬間だった…

 

何も覚えちゃいないので、イガグリ坊主の少年に聞きたい。

日本にプロリーグどころかプロ選手も存在しなかったあの頃に、

中川和之という男が35歳までプロ選手として活躍する姿を思い描いていたのか。

 

もちろん答えを知る術なんてないのだけれど、

まだまだ現役でいられるような、

丈夫な身体に産んでくれた天国の母ちゃんにとにかく感謝。

 

ぼくにとっての6月6日はそういう一日。