今年の誕生日は栄のステーキハウスで迎えた。

会の終盤、幹事である安部の顔がやけにニンマリしているなと思ったら、

薄暗く静かだった店内に突然、ポツリ、ポツリとろうそくの光がやってくる。

「安部、成長しやがったな!」

あとは必死に照れ隠しをするだけ。
チームメイト、友人、兄弟、そこに周りのお客さんまで巻き込んでのバースディソング大合唱をくらえば。

やっぱり、めちゃくちゃ嬉しかった。

それにそんな中で口にする飲み物、食事は手放しでうまかった。

店長のKSK君、みんな、ありがとう。

さて、僕の誕生日であることと無縁ではないように晴れた一日になった昨日は、

「愛知フェスタ」に参加してバスケットボール三昧の時間を過ごしてきた。

サプライズケーキやプレゼント、たくさんのお祝いの言葉をかけてくれたファンの皆さん、

本当にありがとうございました。
驚いた分だけ喜びもひとしおでした。

Kaz Tシャツを着て3on3に参加してくれたみんな、嬉しかったよ!

28回目。

その上、あと3ヶ月でバスケット生活20年目に突入する。

「懐かしい匂いだな…」

見ていて気持ちいいほどバスケットを楽しんでいる少年がいた。
なんだか昨日はどうしてもそんな彼と一緒にプレーがしたくなった。
僕がバスケットを始めた年齢(9歳)の彼と。

自分が9歳の時と行ったら、とにかく毎日楽しんでいただけで、

「プロ選手になるぞ!」「日本代表になる!」
そんなことは考えもしなかった…。

ずっと好きなことをして生きてきた。

うまくいけば、きっとこれからもそんな感じなのかもしれない。
ただ、こんな僕でも「全てが好き」と言い切ることのできる仕事を持ったことはない。

やっぱり百のうち百が好きであるはずはない。

その仕事の本質が好きであるからこそ、
普通では「嫌だな…」と思うようなことも平気でこなせる。
なにかを我慢しているという意識すらなくなることもある。

それはあり余るプラスを持った<好き>が、<嫌>の凹みを埋めてくれるから。

<嫌>の穴ぼこを<好き>の土砂でドサドサと平らにしながら、これまで歩んできたから。

パッと見たかぎりでは平地に見えるそこも実はプラスの土砂で埋められていることもある。

百分の百に出会うことはこの先もないのかもしれない。出会いたいとも思わないけれど。

だからこそ人生は楽しいし、やりがいも出てくるわけだから。
ただただ平坦な路を歩くのはなんの面白味も伴わないに決まってる。

ただ、それでも「たった一日くらいそういう日があってもいい」

誕生日だった昨日は何も考えず、どうしても100/100でやりたくなった。
あの頃の自分のように。

だからこそ120/100のエネルギーに満ち溢れた彼を迷わず指名したのだろう。

昔の自分と一緒にバスケができたようで、とても楽しかった。嬉しかった。

好きなだけ1on1もやらせてもらって良い誕生日プレゼントになりました。

やっぱり、バスケは楽しい。そう、それが一番。