ぼく程度の選手にこんなにも…。
毎度のことだけれど恐縮してしまう。
ホームコートに掲げられたいくつもの横断幕を見つめていると。
間違いないと思う。
遠征で他チームのホームコートを一通り見渡してきた。
いまや横断幕の数で言ったら自分がリーグで1番だろう。
それなのに…
またしてもこの度、
ファンの皆さんが協力して新しい横断幕を作ってくださった。
秘かに。そして一冊のノートも添えられて…。
一番好きなプレーはドライブ。
まるでそんなことは「すべてお見通し」とばかりにきっぱりと使われたこの写真。
そのど真ん中をスピード感と躍動感が溢れるグラフィティ調のネームが。もちろんカラーは情熱の赤。
両サイドには胸焼けしそうなほどいろんな表情のぼくの顔が散らばっている(笑)。
そして、このノート。
最初はプレー中の写真などがまとめられたアルバムなのだろうと思った。
しかし、開くとそこには…
一気に読むのが惜しい気がした。
誰もいない家の中でゆっくりと一語一語を噛み締めるように読んだ。
ノートの中には製作者の方たちの熱い思いがしたためられていた…。
乾いた大地が雨滴を吸いこむように。
練習直後に食う飯が胃や腸の壁面から栄養として吸収されるように。
言葉が身体の中にスーっと染み入っていく感覚を今でも覚えている。
大袈裟ではなく、体からエネルギーが湧いてくるように熱くなった。
心から「ありがとう」という気持ちを叫んでいた。
そのときたまたまかみさんが家にいなくて本当によかった。
遅くなりましたがNEW横断幕製作に携わってくれたすべての皆さん、
本当にありがとうございました。
最高の贈り物とは、
モノを受け取っただけでもその向こう側に人の顔がはっきり見えるのだなと思いました。
お返しはプレーで。
頑張ります!