出会いとは突拍子もなく訪れるものなのでしょう。

先日、夜景を見るために知り合いと一緒に福岡県の油山へ行ってきました。

山を登る車内の助手席で一人気の乗らない僕は倒したシートに横になったうえ、
「花より団子、夜景よりラーメン…」
と、大あくびまでしながらこのような横着な言葉を漏らしていました。
ロマンチックということから対岸に位置する僕にとっては
単なる山登りに過ぎないのです。

しかし、山頂に到着後、車の側に突如出現した4本足の生き物の肢体に

僕の視線は釘付けとなったのでした!!

そこには出し抜けにも1匹の野生巨大イノシシが立ちはだかっていました!

イノシシは僕の田舎にも多く生息しており
毎年のようにうちの田畑を荒らされているので、
存在自体はそれほど珍しいものではありませんが、
まともに対峙したのは今回が初めて。

その姿は強靭で獰猛、そして、野生のしなやかな力強さに満ちていました。

その優雅ともいえる佇まいに気がつけば羨望の眼差しすら送っていました。

次の瞬間にはたまたまポケットの中にあったデジカメを使って、

決死の覚悟のもと、至近距離からパシャパシャ、
カシャカシャとシャッターを切りまくっていました(笑)

フィルター越しにイノシシを覗き込むといかにも強靭で凶暴そうなアゴが確認できました。

これだけ危険な粉砕装置なら人間のような鈍重な獲物など軽く破壊できるんじゃないか?
そんな恐怖は少なからず感じていたものの同時に肩を並べる林家夫妻のような撮影欲が、
僕にシャッターを押し続けることを止めさせませんでした。。。

その後イノシシは、「これで最後じゃ…。」

と言わんばかりに一発極めポーズをとった後、静かに闇へと吸い込まれて行きました。

イノシシが去った後、

カメラに収めることに成功した写真を見ながらあることに気がつきました。
それは、「来年の干支はイノシシ」ということ!!!
なんと縁起のええことや♪

この出会いに強烈なスピリチュアルを感じることになった僕は、

無意識のうちに脳からの命令を伝達器官に経由させ右手をグーにしていました。

ぶっちゃけその後に見た夜景はそれほど印象には残っていませんが、

このときの僕の瞳は、その場にいたどのカップルたちよりも
希望と輝きに満ち溢れていたと思います☆

下山途中の車内で、まだ興奮が冷めやらぬ僕の目にあるものが入ってきました。

「動物注意」の看板。
行きの道のりではまったく気づかなかったことに不思議さを覚えながら、
徐行していなかった運転手をもちろん説教し、前方注意をするように促しました。
きっとこの山に長く住み暮らす人達にはこの習慣は染み付いているのでしょうね。
イノシシが横切って行く油山の素晴らしいロケーション、最高です!
たとえ家や畑を荒らされようが、それも野生動物と共生する油山の情景なのでしょう。

さあて、地上では世間はクリスマス真っ只中で街は最高の盛り上がりをみせています。

そんな中、クリスマスイヴの昨日、僕もなんとなく思いつきで、
いつも飯を食わせてくれる母ちゃんに花とシャンパンをプレゼントしてみました。
「3人息子の中であんたが一番当てにならんわ。」
といつも僕に言ってくる母ちゃんには相当なサプライズだったようで、
「いつもありがとね。」
という言葉と共に僕の手から差し出されたプレゼントを受け取った母ちゃんは、
数秒間の沈黙の後、感激のあまりか突然泣き出し嗚咽まで漏らしてしまいました。

そんな母ちゃんの姿を見ていると正直複雑な心境になってしまいましたが、

何で今までこんな簡単なことができんやったんやろう?
と後悔の念に苛まれ、これまでたいした孝行もしていなかったことを心から反省しました。

自分の人生とは言え、ときには足を止めて、

「誰か」のために「何か」をするということも決して悪いことではないのかもしれません。

そして、これは突然の発表になるのですが、

本日福岡で行われるbjリーグのトライアウトに参加します。
いろいろな可能性や現状を考えた結果、今自分に必要な選択だと思ったからです。
頑張ってきます!

さあて、今年も残すところあと一週間。

今年1年を振り返ってみると、本当にいろんな発見や探し物がありました。
そして、その都度、やっぱり僕は怠け者なんだと認識することになりました。
いまさら何かがあるかも分からないけれど、今年最後の探し物は一体何なんやろうか?

まあ何にせよ、皆さんよいお年をお迎えください。

そして、来年も応援よろしくお願いします。