「デキル男は足元から!」
期待で膨らむ胸を躍らせていたら勝手に冗談まで出てきた。パナ2連戦の疲れもなんのその。車を走らせ一路兵庫県の加古川へ。
伝説の靴職人である三村仁司さんの工房を訪れるため。
2回目になる。前回はご挨拶。今回はついに足をみてもらえることに。三村さんの存在はスポーツ界では有名。
彼にシューズを作ってもらうことは一種のステータスにさえなっているほど。三村さんは元々アシックスでマラソンの高橋尚子選手や野口みづき選手、
野球のイチロー選手や青木宣親選手など多くのトップアスリートの靴を手掛けられてきた。そして昨年、アシックスを定年退職され独自の工房「M.Lab」を立ち上げられた。
そんな立派な工房に着いて間もなく、壁に飾られたあるものが視界に飛び込んできた。
前回きたときに書かせていただいたドルフィンズ入団後第一号の僕のサイン色紙。「やってもうた…。」
あまりの恥ずかしさに赤面。気持ちがいいほどチーム名を誤字しているではないか。いくらチーム合流前だったとは言え……どうかお許しください。
必死に苦し紛れの言い訳をした後は、
「色紙はあのままでいいのか?」という気がかりを抱きながら2階へ移動。さっそくアシスタントの方が足の計測を。
まずはどれくらい足首が曲がるか、左右の足の長さなどを計る。そして次はここにしかない特殊の機械に足を入れ足型のスキャンをしてもらい、
パソコンに自分の足型が立体的に映し出されたところで計測終了。するとついにレジェンドの登場。仕上げはやっぱり三村さん。
足型をとりながら甲の厚みなどを計測していただく。ここから三村さんの診断が始まるのだが、これが凄い。
最初に計測した足首の曲がりなどの紙を見て、次々と僕の足の癖を指摘される。
そして、ストレッチ方法やトレーニング方法を教わりながら、どのようなシューズが合っているかもアドバイスいただいた。
僕の場合はまず今のシューズのサイズ(28センチ)が小さ過ぎるとのこと。
あとは右足首の方が左に比べて硬くほとんど左足しか使えてないので、「右足首のストレッチをやらんかい」「左のふくらはぎをもっと鍛えなあかんで」
といった具合にズバズバと斬り捨てていただいた。
最後に記念撮影。
「インソールで足元を良くしたるから今年は頑張れよ!」
伝説に語り継がれる職人から嬉しいことに激まで飛ばしていただいた。聞くと新しく工房を立ち上げてから最初のバスケットボール選手らしい。
三村さん、ありがとうございました。
今シーズンはやったります!