いま考えるとなんと豪華な…。
以下が高2年のとき招待されたNIKE CAMPに来日した講師陣。
まずは故ピート・ニューエル氏(pete drill考案者)の息子の、トム・ニューエル。
続いてスタンフォード大でキャプテンを務め日本のリーグでも数シーズン選手&HCを勤めた、
ジョン・パトリック。
NBAからは、のちのシドニー五輪米国代表とNBAのALL STARにも選出された、
シャリーフ・アブドゥル=ラヒーム。
2007-2008シーズンにセルティックスを優勝に導きファイナルMVPにも輝いた、
”THE TRUTH”ポール・ピアス。
そして、そこにあの男が…
「ヤバい!俺が1番NBAで好きな選手なんだよ!!」
一緒に参加していた伊藤拓摩(現・トヨタ自動車AC)は、
滞米生活によってすでにアメリカナイズされたリアクション。もう大騒ぎだ(笑)
山口の片隅で衛星放送もみれない家庭で育ったぼくには誰のことを言っているのやら。
しかし、そのとき現れた選手こそが…
”J-Will”こと「ジェイソン・ウィリアムス」だった。
数十分後には鬼ディフェンダーのタケ(仙台89の志村雄彦)がJ-Willの餌食に。
そのときの弄ばれ具合といったら…
タケの見た目は抜きにしても完全に「大人と子供の差」。
あのすばしっこいタケが身体にまとわりつこうが何をしようが全くボールに触れることさえできない。
生まれて初めてあんな恐ろしいドリブルを目の当たりにした…。
このキャンプが田舎の片隅で生まれ育ったバスケ少年に与えた影響は凄まじかった。
下関に帰るなり習ったドリルを手首がイカれるくらい練習した。
おかげで本当に手首を悪くしてしまい高3の春には手術までした。
ただ、彼のように上手くなりたくて…。
もはや部活とハンドリングは別腹。
たまに時間という概念を忘れることがあり日付が変わって帰宅したことも何度かあった。
むくっと目が覚めてしまうと深夜であろうとハンドリング。
まさしく夜も寝ないで昼寝した。
豊浦高校時代、大の苦手だった英語の授業は完全に子守唄。
平田ティーチャー、サボったツケはアメリカでしっかり払ったのでどうかお許しください。
あのとき運よく彼に会えていなければ。
ぼくのバスケ人生、ドリブルは苦手なままで終わっていたに違いない。
そして、いまの自分は存在すらしなかったのだろう…。
今年のスペシャルゲストはもうご存知の方も多いでしょう。
できれば会って感謝の言葉も伝えたい。
あのときは全く喋れなかった英語で。
みなさん、このイベントは必見ですよ。