「そういうことか、この渋滞は…」

実家から山口県萩市までに要した時間は2時間半。
赤信号待ちや駐車場で目に入る他県ナンバーの多さから世間がGWであると知った。

突如巻き込まれた渋滞にはヤキモキさせられたけれど、
待ち合わせ場所で十数年ぶりとなる古い友人と懐かしの再会を果たせたのでそれでチャラ。

ミニバス時代から競い合った同い年の友人。
現在は一度潜ったら数分間は上がってこない超人的な心肺を持つイケメン漁師。

彼はもちろん、たくさんの萩のバスケ仲間に最高の一夜を過ごさせてもらった。
その日に水揚げされた新鮮なアワビ、フグ、ヒラメ、ウニなど。



魚にうるさいぼくの舌を唸らせる衝撃的な美味さ。

翌日はその友人の船で彼の生まれ故郷である大島へ。




ゆったりとした時間の流れの中に落ち着いた秩序の存在する、まさに沖に浮かぶ楽園。


うれしい子供の日になった。
ようへい、萩のみんな、本当にありがとう。


山口県最終日は実家で力仕事。
爺やんに頼まれ枯れ果てた庭の木に代わってハナミズキを植えることに。


簡単なのは始めだけ。
だいたいの土を掘り出したあたりから根っこに当たってスコップが入らない。


しかも、まだ抜けない。

終盤はスコップで力づくの根切り&引っ張るの繰り返し。
ようやく引っこ抜いたときにはもう汗だくに。


その一部始終を切り株の椅子に腰かけジッと見つめていた爺やん。
「根っこはしぶといじゃろう…」

この言葉にもちろん深い意味はなかったと思う。
けれど、なんだか爺やんから説諭を受けているような気分になってしまった。
切り株にたたずむ爺やんの姿が仏様のように見えたせいもあったのかもしれない。

たとえ木は枯れようとも根はまだしぶとい。逆に言えば、
葉っぱや枝に何かしらのアプローチをしたところで根っこが解決していなければ同じこと”

何事もそう。
やっぱり根っこの部分が変わらないと。
自分自身の根底が変わらなければまた同じことを繰り返すだけ。

流した汗の甲斐あって来季の自分への貴重な教訓を得ることができた。


爺やん、ありがとう。
このハナミズキが大木になるまで長生きしてな。


オフの最後はIN THE PAINTの新作展示会 in 神戸。
ITPのスタッフの方とはもちろんのこと、
全国のショップの方々ともたくさん笑い話が出来て有意義な時間になった。


皆さんへの恩返しとなるよう選手としてプレーを頑張ります。