トレーニングを終えシャワーを浴びようと更衣室へ向かっていた。
いつもどおりに更衣室につながるプールサイドを横切ろうとしたときにそれは起こる。
「出ていけ!今は女性だけのスイミングタイムや!!」
物凄い剣幕で怒鳴りながら現れたプール指導のおばちゃんに遮られ閉め出されてしまった。

あまりの横暴な態度にさすがの温厚な僕も黙ってられず、軽やかなステップでフロントに。

「…じゃあ、どうやってロッカールームに行けばええんじゃい!?」
『女性専用タイムが終わるまでは更衣室へ行けないから、それまでシャワーは無理よ。』
無表情のまま坦々とした口調でサラリと言ってのけたフロントの姉ちゃん。

「でも、さすがにあの態度は…!」

と、続けようとするこちらに向かって、姉ちゃんはジムの外の方角を指差しながら、
『その代わり、すぐそこに噴水があるからそこでなら今すぐシャワーが浴びられるわよ♪』
ニッコリ微笑みながらそう言った彼女を見て一気に不愉快な気持ちは吹き飛んでしまった。
そして何よりこのナイスな返しとその言い回しがおかしくて笑ってしまった。

「もういいよ(笑)!」

フロントの姉ちゃんに一本取られ、結局シャワーを浴びずにそのまま着替えて帰った。
まったく、気風なのか何なのか。ここは大都会のマンハッタンだというのに…。
こんなことが平気で許される、許してしまう空気が流れている余裕のあるこの街が、
僕はやっぱり大好きだ。

NYに来て“WEST 4 TH”やブルックリンのストリートコートなどにも何度か足を運んだ。

今のところ見た選手の中で一番ヤバかったのは間違いなく彼!
Derloy James a.k.a. “Dangerous Derloy”
こっちのディビジョン1の大学URIの現役選手で学年はまだまだJunior。
身長は6.8フィートで2番ポジションから4番ポジションまで楽々とこなしてしまう。

先日ESPNでも放映されたvs Duke戦でも21点8リバの活躍で大熱戦を演出した男が、

ブルックリンの“DUNKER’S DELIGHT”というストリートリーグに参戦していた。

そして何とこの彼、実はGの8人兄弟の末っ子です(笑)

以前から彼の話は兄ちゃんの方からたくさん聞いてはいたけれど、実際本当にヤバかった!

Gが言うように確実に将来はNBA選手かもしれない。
右の写真の背番号「8」がその彼です。