爺やん vs じやん。
実家へ戻った翌日に爺やんが82回目の誕生日を迎えた。
地元の名物料理「瓦そば」を食った帰りに寄った道の駅で、
誕生ケーキ代わりにソフトクリームでお祝い。
日本のふるさとの原風景。
「ほいじゃあ、わしは…ブルベリー味買うてきてくれ。」
爺やんの口からこぼれてきたブルーベリーという言葉にぼくは心臓を素手で掴まれたような気持ちに。
おもわず赤面してしまった。
昭和、山、一面に広がる田んぼ、畦道、方言。
そこに<ブルーベリー>ときた……。
天国にいる、ぼくにとっての母ちゃん、婆やん。
爺やんにとっては実の娘と妻。
戦争で兄弟も失っている…。
やっぱり爺やんは強いってもんじゃないなぁ。
きっとこんな度胸でこれからも乗り切っていくのだろう。
「俺は爺やんが大好きやけぇ。」
こんなぼくに何の恥じらい、照れも感じさせずにそう言わせてしまうくらいだから。
素直にカミさんにも伝えなければ。
不器用を盾にしたところで、あっけなく撃ち破られてしまうわけだから。
さて、来週から1週間ほど日本を離れます。
チームメイトのたくやの結婚式で初ワイハ~へ。
最近涙もろくなってきたのでハンカチだけは忘れないようにしなければ。
楽しんできます。