「あと何分か。まだ何点や…」
上手くいってないとどうしてもあれやこれやと考えてしまう。
ここで一番大切なことはとにかく何をおいても死に物狂いでプレーすること。
ほかに気をとられないこと。

キャンプは大きな怪我もなく無事に終了しました。

予想通り参加した200名全員が凄い選手というわけではなかったけれど、
そんな中でもアピールするのは簡単なことのようで、なかなか難しいものです。
僕程度の選手が上に行くためにはとにかく目立たなければどうしようもないのだけれど。

土日の計4本のゲームのうち2本目のゲームでの得点はチームハイ。

あとの3本のゲームは数字的にお粗末な内容で自分の目標とは程遠いものでした。
ただ、プレー的な手応えは十分にあり、忘れかけていた感覚も取り戻すことができたので、
今後はこの感触を逃さないよう再びコートの中で一生懸命バスケットに打ち込むだけです。

キャンプ後、久々に再会した記者の宮地さんに厚かましくもホテルまで送って頂きました。

車内では完全に取材というよりも昔話に花を咲かせ笑うだけのチョンマゲ男だったけれど、
漫談の中で宮地さんが何気なしに漏らす言葉に深い意味が凝縮されているなと感じながら、
いろんなことを思い出したり考えさせられたりしていました。

とりわけてアメリカに行きたいと思っていない選手であった僕が、

あのとき、この国へ来てバスケがしたいと思った理由。
厳しさと楽しさ、孤独と温かさが同居するこの国に惹かれ、ここを成長の場として選び、
いつの間にかここでバスケをすることが大好きになってしまっていたこと。
目標を誓ったその日からこれまでの間はバラバラの点の集合かもしれないけれど、
大事なことは点が1本の線につながっていて、スタートとゴールとを結んでいるか。

さて、もっとたくさんの汗をかかなければいけないな。頑張るぞ。

こんなことを感じられただけでもなんだかすごく得をした気分になれました。

宮地さん、どうもありがとう。

今後のことはいい話が来るのを信じて待つしかないので、信じて待ちます。

最後に、今回のキャンプ参加にあたり全ての段取りをしてくださったPASの皆さん、
膝を治してくれた神様、協力、応援してくださった皆さん、本当に感謝しています。
ありがとうございました。

今から顔だけネイティブアメリカンの呉屋選手と一緒に帰国します(笑)。