この数日間できることは全てやりました。
誰よりも早く体育館にいき、誰よりも激しく練習に取り組みました。
どうやったらPGのポジションを奪い取れるかを考えて必死に。

練習始めの3メンからしゃきしゃきで走りました。

試合に出ている2人のPGとのマッチアップでは、
両脚がぐちゃぐちゃになるくらい守りました。
他のポジションの奴らにやられても、
こいつらだけには絶対やらせん!思ってやりました。

笑われようが馬鹿にされようが形振りは一切かまわず、

練習開始20分でルーズボールでダイブなんかもしちゃいました。
その日につぶれてしまってもいいという気持ちでとにかく毎日取り組みました。

全ては試合に出るため。

そして自分自身を負け犬として終わらせないために。

試合前日の練習後、

いよいよロスター発表となりました。

前回のことで少なからずトラウマになっていたんで、

はっきり言うと緊張しあげてしまいました(苦笑)。

でも、これでもかっていうほどアピールしたつもり!

選手からの信頼も得たしハートも掴んでいたんで手ごたえはありました。
「これで駄目っやたらしゃあないわ…。」
あとはコーチの発表に耳を傾けるでけでした。

「・・・、kaz!、・・・」

10人目にしてようやく名前が呼ばれました。

試合当日。

これまでの鬱憤はキングスのホームコートで晴らすこととなりました。

43分20得点。出場時間と得点どちらもほぼチームハイ。
試合には負けましたが、周囲の信頼を得るには十分な内容だったと思います。

迷いがなかった。

先日の悔しい思いがきっかけで自分の中で何かが変わったような気がします。

怒りにも似た感情の中で攻めも守りもアグレッシブにプレーできました。

デビュー戦にも関わらず不安や焦りは全くありませんでした。
そんなこといちいち考えていられないほど、
この数日の間にどうも僕の身体は飢えた野生の獣になってしまったようです。

もし今の僕の心情を文字に重ねてみるとしたら、

「がるぅぅぅ!!見たか!この野郎!!」。
ちょっとすっきりしました。

次の試合も頑張ります!