「だいぶ育ってきたな」

ここ何週間か、ひそかに家の中でネギの栽培を始め成長させていた。
きっかけは先日ここで紹介したサボテンの友達作りから。

スーパーのネギの根元を切って100均で購入した土を入れたコップに挿し込んだだけで、

物寂しかった家の片隅に立派なプチ菜園が誕生してしまった。

一日数回、水と愛情を注ぎ、鉢を移動して仲良くお日様に当てさせるようにしている。

狙い通り、これまでさびしそうに見えたサボテンの表情が、心なしか明るい。

「なるほど」同じ植物でもいろんなタイプがいる。

サボテンは全くと言っていいほど手がかからない。
水のやりすぎは根腐れを招くたからほとんど必要ないので、太陽にさえ当てておけばいい。
成長も遅くゆっくり楽しむことができる。

対照的にそれなりに手のかかるネギ。

水やりはもちろん日光浴も慎重に行わなければ土が干からびて枯れてしまう恐れが。
その代わり成長は素晴らしいほど早くどんどん上へと伸びていこうとする。
おかげで早くも菜園スペースに問題が生じてしまったほど。

うちの方針としてネギだけをこれ以上過保護に扱うのはサボテンに示しがつかないので、

収まりきらなくなったネギの体の一部は定期的に収穫して頂戴することにした。

「イケる!」

家庭内とはいえ完全無農薬栽培のネギ、やっぱり美味かった。
ネギは大好物だから供給に消費が追いつかないことはまずないので今後も心配はないか。

たとえ小規模であろうとも毎日自然に触れて緑を感じることで、

心身共にリラックスし気持ちが安らいでいくのが実感できている。
日々成長する彼らを観察していると自然の力強さみたいなものを感じやる気も湧いてきた。

習っていこう。もっと彼らの姿から。

すでにシーズンも残り1周を切っているけど悔いを残さぬよう最後までやりきりたい。

どんな環境でも生き抜くサボテンのように。
どんなに摘まれようともめげずに生えてくるネギのように。