シーズンの全日程が終了した翌日。
いつもならシーズン直後は一旦バスケのことは忘れてみるのだけれど、
今日は丸一日バスケのことだけが頭に浮かんでいた。
 
最終戦を観戦に来ていた方から、
「負けたのは君のせいだよ。」と言われても何も言い返せなかった。
自分でもそう思っていたから。
 
試合後のロッカールーム。
ヘッドコーチの言葉に耳を傾けていた。
ふと隣の天翼の方に視線をうつすと涙が頬を伝っていた。
 
さらにあの安部までもが。
ミーティング後いつまでも頭を抱え勝手に責任を感じてタオルで涙をぬぐっている。
安部の感極まった姿は同期でドルフィンズ入りしてからこれまで一度も見たことがない。
 
負けたのはオレのせいなのに…。
 
 
やはりときにはガツンと頭をぶちのめされなければならない。
馬鹿だから口で言われただけでは理解らないことがあるから。
 
「頭を冷やせ」
 
今シーズンをメッセージで表すとこの一言に尽きる。
 
オールスターくらいまではまずまず。
けれど、あとはもう何と言うか…チームの役に立ったのか?
そんな疑問を自分自身に投げかけずには居られない。
 
ただせめてもの救いは「駄目な原因に気付けた」こと。
頭を打ったのはこの為だった。と今にして思う。
 
これまでは”自分のやってきたことに対する否定”を拒んでいた。
しかし、これからは無駄なものは削ぎ落とす。
精神的にも肉体的にも。
 
時として必要であるものにさえナタをふるう勇気を待たなければ。
削ぎ落とした結果たとえ小さくなった自分が残ったとしても構わない。
太くなった軸さえ残っていればいい。
 
そのためにもっともっと食わないと。
とにかく何でも拾って食って見ないと。
食わなきゃ美味いか不味いかなんてわかりっこない。
 
結局は自分の食い方で食い身に付いていったものが自分にとっての「本物」になるのだから。
 
来季の目標は身体だけではなく全てをダイエット。
30にもなって怒られたくない。もっとスリムにならなければ。
今がその過程であることを信じて。
 
 
しかし、悔しいなぁ……。
 
 

 

 

ファンの皆さん、関係者の皆さん、今シーズン最高に熱いサポートありがとうございました。
特にアウェイにもかかわらず最後の出待ちでKAZコールで迎えてくれた時は、
何でこんなにも情けない選手をここまで応援してくれるのだろうと思って目頭が熱くなりました。
 カメラも回っていたのでなんとか堪えましたが。
 
皆さんの想いや声援は決して忘れません。
来季もしまたチャンスをいただけたら最後は笑顔で終われるようなシーズンにしたい。
心底そう思いました。
 
本当にありがとうございました!!!
 
それではそろそろ行方をくらまそうと思います。
探さないでください。