練習後、通訳のアンディの写真展に。

 

andrew vorland exhibition

テーマ 【sol・i・tude[n.]】

 

意味は英語の授業に似た頭重感を引き起こす方がいるといけないので省略(笑)。

 

アンディ自身が実際に世界各地を飛び回り、

愛するMAMIYAのカメラに収めてきた渾身の作品がずらりと展示されていた。

 

「白黒の作品が多いね。」

 

作品のほとんどは色彩のないモノクロ写真。

しかし、カラーの美しさとはまた違った静かな魅力、懐かしい「味」のようなものがにじみ出ている。

ぼくのような素人が講釈するのも甚だおこがましいのだけれど、

逆にカラー以上にカラフルさを意識させてくれるような作品の数々だった…。

 

いまの世の中、

実際のところ人は「色」に左右されることが多い。

 

暗夜の黒を見て人は怯え、白色に平和を夢見る。

潔白な人のことを白と呼び、その反対は黒で、怪しく疑わしい人物は灰色と表現される。

 

「お前はクロだ」

そんな言葉を浴びせられれば誰でもブルーになる。

こんな風に心情まで色で表せるのだから実に便利な世の中だとは思う。

 

くだらない差別のきっかけは単なる色であったり。

バカな男は女性の色気にコロッと引っかかってしまう。

 

イケメン選手への声援はイエローで、

ゴリゴリ系の選手への声援はグレーの割合が大半を占める(言うまでもなくぼくは後者に該当)。

国旗や床屋はトリコロールの割合がかなり高い。

 

そしてこの季節、紅色を見て心が安らぐ。

いまは亡き母と祖母のセピア色の写真を見るとなぜだか胸が熱くなる。

 

白黒の写真が心をくすぐったのは、単にそこに非日常を見ていたからなのかも知れない。

それでも網膜にカラー映像が映る人間に生まれてよかったと思う。

だからこそアンディの写真展では<色に左右されずに色を楽しむ>ことができたのだから。

ありがとう、アンディ。

 

そんなわけで、

私事ですが明日の試合は普段あまり履かない黒ソックスでプレーしようかなと思います。

さて、どんな色の結果が待っているのか。もちろんみんなの望みは1色。

 

ちなみに、アンディの写真展でのぼくの一番のお気に入り。

 

 

タイトル 『閃き』