(あれ、どこやったっけ…?)
確かに10分前のことさえ憶えてないこともある。
けれどこの3シーズンのことは決して忘れちゃいない。
学んでないわけじゃない。
何度も何度も苦汁を舐めてきた。
それでも10歩と進まぬうちに足止めを食らった。
そして、だんだんと残り少なくなっていくシーズン……
諦念じゃない。
強まっているのは苛立ちや焦燥感。
わかっちゃいる。いっぺんにではなく、少しずつ、1歩ずつ。
とはいいながらも選手の性やっぱり全速力で駆け抜けたい。
こんな結果でありながらも疾走感を味わいたいと願っている自分はいつもいるんだよ。
たとえゴールと呼ばれるものに間に合わないとしても。
“No matter what is going on, never quit!!! ”
ラスト10ゲーム。