漠然とではあるけれど、東京へ出るまでは故郷で教員になるのだろうと思っていた。
実際、中学時代の恩師で豊浦高の大先輩にもあたる小林先生とは口約も交わしていたから。それから数年後、下関に帰ってきたときに初めて先生に打ち明けることになる。
「…バスケで飯を食おうと考えています。」、と。
月日は流れ今ではプロにまでなり、幸せなことに食いたいときに食いたい物が食えている。
そして、この度。ついに故郷に錦を飾ることができる機会まで与えられた。実に8年ぶりの俵田体育館と下関体育館。
けれど…。地元の多くの観衆の前で最高にキメたるという浅はかな野望は脆くも崩れ去る。
気合いを入れ練習を頑張り過ぎたせいなのか、ただの根性無しなのかは分からないけれど、本当に情けないことに金曜日の夜から両ふくらはぎが痙攣し始めてしまい、
案の定、「ご苦労様。」的な事態に陥ってしまった(恥)。
これまでの空白の時間を帳消しにする活躍には程遠かったかもしれない。
それでも故郷でプレーをすることができて、心の中は感謝の気持ちで満たされていました。親父も高松のブースターさん達といつの間にか仲良くなって暴れ散らしていたし、
「おい、和…。」と、試合中にまさかのベンチ裏乱入を果たした爺やんの瞳には、
今にもこぼれ落ちそうな涙が溜まっていたから。
ここまで僕を育ててくれた家族、先生、下関のバスケ関係者、山口県の皆さん、
本当にどうもありがとうございました!これからもぶち頑張ります!!さて、どうやらこの数日は頑張り過ぎたツケを払わなければならないようなので、
丸一日を棒に振るくらいの勢いで必要最低限のこと以外は何もやらないつもりです。ただ、こんなときに限って日頃からきちんと歯を磨くことをサボったツケは回ってくるもので、
見事に朝から歯医者さんに通わざるをえない間抜けな状況に…。
やれやれ。
ご存知の通りの怠け者ですが、なんとか工面しなければ。返済に追われるのはこりごりだ。そして、歯が痛いのだけは勘弁だ。