「ガリッ!!」
夕食のチキンウィングに噛りついていたら、
一瞬、口の中で何やら食べ物らしからぬ感触がしました。感覚を研ぎ澄ましてそこにある異物感を確認すればよかったのかもしれないけれど、
特に好き嫌いのない僕はさほど気にもせず鶏肉と一緒にその存在も飲み込んでいました。
食後、空になった口の左奥下ら辺になんだか寂しい違和感を覚えてきました。
また、同時に舌の左横腹を鋭利な感覚が襲っていることにも気がつきました。しばらくすると、喋るだけでも舌に痛みが伴い始めていました…。
この辺でようやく心配になってきたので、
鏡を使って口の中の様子を覗き込み、何が起こっているのかを確認してみました。そこで分かった事実は先ほど飲み込んだモノは自分の「銀歯」だったということ!
そしてその跡にできた危険な浅瀬にベロが座礁して痛みを発生させていたということです↓
この事件が起こったのは、よりにもよってUSBLのプレーオフ決勝の前夜。
「こんなときに、頼むぞおい…。」
決勝戦ではもちろんそんなことを考える余裕なんてなく、
噛み切ることのできない奥歯を食いしばって100%の力で頑張りました!後半から相手のPGに魂のフルコートディフェンスをしかけ連続スティールに成功。
これが効いたのか前半15点負けていたのを3Qで逆に9点リードすることができました。
しかし、この試合、僕の見せ場はここまででした…。
その直後に突然出てきた鼻血で一時退場になってしまい、なぜか再び出番がもらえず、その間にチームも逆転されそのまま負けてしまいました。
悔しかったけれど何も言えません…。でも、正直今度こそは優勝したかった。。。
とは言え、今はようやくUSBLのシーズンも終わったことで一段落しています。
今シーズンを振り返ると、数字自体はたいして残せませんでしたが、ほぼ全試合をスタメンで出場でき個人的には手ごたえを感じることができました。
プレーオフの3試合全てで過去にNBDL経験のあるPGとのマッチアップだったので、
彼らがどの程度のレベルなのかも肌で感じることができ冬への収穫になりました。今後はとりあえず目先の方針は決まっていませんが、
少しの休暇をいれた後は勝負のときに向けて肉体改造に明け暮れたいと思っています!いろんな意味でまだまだ自分は弱いですが、そうかと言って、
そんな穴を別の何かで埋めたり、傷口を隠したり、平然を装ったりしたくはありません。穴埋めに使われた土のためにはまた穴ができるだけ。
潔く格好よく真っ直ぐに生きていきたいと思っています。公共事業がうまくいってないアメリカの道路は本当にデコボコです。
それでも確実に言えることは、僕は穴のない揺ぎ無い「道」を切望しているということ。さあて、口の中にできた穴はどうするべきかな?
先日このサイトで紹介したように『SLAM』のウェブマガジンに掲載されました。
たまたま試合後に外人の記者の方から名刺を渡され、翌日にオフィスにきて取材をさせてほしいと軽いノリで言われた程度だったので、
正直あれほど書いてくれるとは思いもしませんでした。
『SLAM』はこっちではかなり人気のあるバスケットボールマガジンなので、
ウェブではあったものの結構いろんな人たちが読んでくれていたようで、USBLのHPでもこの記事が紹介されたほどです。
その影響もあってかアメリカの各地から来期のオファーがいくつかやって来ました。
正直自分でもビックリですが、冷静に判断をして、今後の自分にとってベストな選択をしていきたいと思います。